軽バンを使った車中泊が人気になり、サブバッテリーを導入する人も増えてきました。
その中でよく聞くのが、「バッテリーって何Ahあれば足りるの?」という疑問です。
ネットでは「100Ahが目安」と書かれていることが多いですが、実際はどんな家電をどれだけ使うかで、必要な容量は変わります。
このページでは、季節や使う家電ごとに、どのくらいの容量が目安になるのかを具体的に解説していきます。
サブバッテリーの基本:Ahって何?
サブバッテリーの容量は「Ah(アンペアアワー)」で表されます。
これは、何アンペアの電気を1時間使えるかを示す単位です。
たとえば100Ahのバッテリーで、10Aの家電を使えば約10時間持ちます。
ただしバッテリーを100%まで使い切るのはおすすめできないので、実際に使えるのは全体の70〜80%ほどと考えるのが一般的です。
必要な容量は「使う家電」で変わる
家電ごとの消費電力を知っておくと、自分に必要なバッテリー容量がイメージしやすくなります。
ここでは使用シーン別に、目安となる電力とバッテリー容量を見ていきましょう。
【冬】寒さ対策メインの車中泊
❄️ 使用家電の例
- LED照明(10W × 3時間)=0.03kWh
- スマホ充電(10W × 2台 × 2時間)=0.04kWh
- 電気毛布(50W × 6時間)=0.3kWh
- FFヒーター:電力少なめ(常時10〜20W程度)
🔋 必要な容量
→ 約0.4kWh前後(≒33Ah)
この程度なら80Ah〜100Ahのバッテリーで十分まかなえます。
⚠️ ヒーター類を追加する場合
もし「電気ヒーター(200W〜1000W)」を使うと、消費電力は一気に増えます。
- 電気ヒーター(400W × 5時間)=2.0kWh(≒166Ah)
この場合、最低でも200Ah〜300Ah以上の容量が必要になります。
さらに、インバーターを通すと効率が落ちるため、実際にはもっと大きな容量が安心です。
【夏】冷房・通気が必要な季節
☀️ 使用家電の例
- 小型冷蔵庫(40W × 24時間)=0.96kWh
- 12V扇風機(10W × 6時間)=0.06kWh
- LED照明・スマホ充電など:合計約0.1kWh
→ 合計:約1.1kWh(≒92Ah)
この場合も100Ah〜120AhあればOKですが、冷蔵庫をずっと稼働させる前提なら余裕を持って150Ah程度を積んでも良いです。
⚠️ 12Vエアコンを使う場合
12V対応の小型車載エアコンは、200W〜400W前後の消費電力があります。
- 300W × 4時間 = 1.2kWh(≒100Ah)
つまり、エアコンを数時間でも使いたいなら、200Ah以上の容量がほぼ必須です。
ただし、車内の断熱や日除けを工夫すれば、エアコンに頼る時間を減らすこともできます。
使用量をざっくり計算する方法
簡単な手順で「自分に必要な容量」を見積もる方法を紹介します。
- 使いたい家電の消費電力(W)を調べる
- 使う時間(h)をかけてWh(ワットアワー)を出す
- 合計のWhを12で割るとAhが出る(12Vバッテリーの場合)
- 実際には効率や余裕を考えて、+20〜30%しておく
軽バンで容量を大きくしすぎるのはNG?
軽バンは積載重量に限りがあります。
バッテリーも重く、鉛タイプで100Ahなら約25kg前後。リチウムでも10〜15kgあります。
たとえば200Ahの鉛バッテリーを積むと50kg超えになるため、他の荷物に影響が出ることも。
必要以上に大きなバッテリーを積むのではなく、「ちょうどいいサイズ」を狙うのがベストです。
まとめ|必要な容量は「何を使うか」で決まる
「100Ahあれば安心」と言われることもありますが、実際は使う家電・季節・使い方次第で大きく変わります。
- 電気毛布+照明・スマホ程度なら80〜100Ah
- 冷蔵庫+扇風機も使うなら120〜150Ah
- エアコン・ヒーターを使うなら200Ah以上が必要
まずは「自分がどんな使い方をしたいか」を具体的に考えること。
そのうえで、必要な容量を逆算していくと、自分にぴったりのサブバッテリーが選べます。
無駄に大きくても困りますし、小さすぎると使えません。
必要十分な容量を、軽バンの積載やスペースとバランスをとりながら選ぶのがコツです。


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