トラベルハウスから日産クリッパーへ:私が車中泊スタイルを変えた理由

第1章:はじめに 〜軽自動車で始めた車中泊ライフ〜

軽自動車で車中泊をする――数年前の私にとって、それは「自由で気ままな旅」そのものでした。ホテルの予約も要らず、地図と天気を見ながら、その日の気分で行き先を決められる。そんなスタイルに心惹かれ、「軽トラ+トラベルハウス」という組み合わせで、新しい旅の形を始めました。

トラベルハウスは、軽トラックの荷台に載せるだけで「動く小さな家」になるという発想の商品です。外観の可愛らしさもさることながら、実際に中へ入ってみると、天井が高く、大人でもしっかり立てる空間が広がっていました。何より、バンクベッドがとても広く、シングル布団を敷いて脚を伸ばして眠れる。あの安心感と心地よさは、今でも忘れられません。

当初は、道の駅や海沿いの駐車場、高原のキャンプ場など、いろいろな場所で一晩を過ごしました。朝起きてドアを開けると、そこにはいつも違う景色がある。そんな日常から少し離れた時間は、心をリセットしてくれるような、かけがえのないものだったと思います。

ですが、その生活を続ける中で、いくつかの「気づき」も生まれてきました。


第2章:トラベルハウスの実際の使用感と課題

まず、トラベルハウスの良さはたくさんありました。
天井が高く、圧迫感のない居住空間。
バンクベッドが広くて、本当にぐっすりと眠れる快適さ。
また、自分だけの秘密基地のようなワクワク感があり、車中泊初心者の私にとっては、安心して泊まれる「家」のような存在でした。

ただ、現実はいつも理想通りにはいきません。旅を重ねる中で、一番大きな問題として浮かび上がってきたのが「走行安定性」の悪さでした。

軽トラックの荷台に、住宅ユニットのような重量物を載せているわけですから、どうしても重心が高くなります。これが、高速道路などでのふらつきにつながってしまいました。特に、大型トラックが横を通過する時のあの横風。車体が揺れるたびに、ハンドルをしっかり握りしめ、無意識に息を飲むような緊張感が続きました。

強風の日には、もう本当に怖くて、できるだけ運転を控えるようになってしまったほどです。また、もともとパワーに余裕がない軽トラックに重い荷物を積んでいるわけですから、登り坂では非力さが露呈してしまいます。特に、高速道路の長い上りでは、登坂車線が指定席のようになってしまいました。

リフトアップも多少施していたため、見た目はよくても、走行性能にはやはり影響が出ていたと感じます。走るたびに「これで大丈夫かな?」という不安がつきまとうようになり、せっかくの旅も、どこか肩に力が入ったまま楽しめないようになっていきました。

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第3章:トラベルハウス売却を決めた理由

こうした状況の中で、私は少しずつ、トラベルハウスとの別れを考えるようになりました。

何より辛かったのは、運転中の「不安」が常に付きまとうことでした。車中泊をして心が休まるはずが、移動中に疲れがたまり、精神的にも疲弊していくという本末転倒のような状態になってしまったのです。

もちろん、それでも居住空間の快適さは捨てがたく、何度も「我慢して使い続けようか」と迷いました。しかし、旅は自由であるべきだと思っています。走行時の不安がその自由を奪うようでは、本末転倒です。

最終的に、私はトラベルハウスを手放す決断をしました。売却は決して後ろ向きなものではなく、自分の旅のスタイルを見直すための、前向きなステップだったと思っています。


第4章:新たな相棒「日産クリッパー」との出会い

トラベルハウスを手放した後、「次は何に乗ろうか」と考えたとき、私の頭に真っ先に浮かんだのが、やはり「取り回しがよく、経済的で運転していて疲れない軽バン」でした。

いろいろと調べた結果、最終的に選んだのは日産クリッパーのターボモデルです。
軽バンの中でも、ターボ付きならばパワー不足の不安も少なく、高速道路でもしっかり加速してくれます。これは私にとって大きな安心材料でした。

実際に乗ってみると、走りの安定感はまるで別物でした。もちろん、トラベルハウスのような広々とした居住空間はありませんが、シンプルでコンパクトな設計が逆に心地よく感じられました。

荷台にキャンプ道具やマットを積み、必要なものだけを載せて、すっきりとした空間で過ごす。そんな「シンプルな車中泊」も悪くないなと思えるようになりました。


第5章:クリッパーに変えて感じた車中泊の変化

クリッパーに乗り換えてから、旅のスタイルそのものが変わりました。
「車の中で暮らす」というよりは、「外で遊んで、車で休む」というスタイルに近づいたように思います。

確かに、車内で立てるような快適性は失いましたが、その分、移動中のストレスは劇的に減りました。風の強い日でも安心して運転でき、高速道路でもトラックに煽られることも少なくなりました。

また、パワーのあるターボエンジンのおかげで、山道や高速の登り坂でもぐいぐい登ってくれます。「あ、旅が楽しい!」と、心から感じられる瞬間が増えました。

今では、クリッパーを自分仕様の車中泊空間に仕上げています。


第6章:まとめ 〜これからの車中泊ライフに向けて〜

トラベルハウスでの車中泊は、私にとって本当に貴重な体験でした。
「家を持ち歩く」感覚や、非日常の中で過ごすひととき。あれは、軽自動車とは思えないほどの快適さと夢が詰まっていました。

でも、実際に使ってみることで分かることもある。それが、「走る」ためのクルマとしての性能や、旅の途中で感じる安心感の大切さです。

今は、日産クリッパーという相棒と共に、また新しい形の車中泊ライフを楽しんでいます。以前よりシンプルですが、その分、身軽に動けて自由度が増したようにも感じています。

旅のスタイルは、きっと人それぞれ。そして、同じ人でも、その時々の生活や価値観で変わっていくものだと思います。これからも、自分にとって「ちょうどいい」旅を探しながら、クリッパーと一緒にあちこち走り回りたいと思います。

🔸お願い
この記事は僕の体験や調べたことを元に書いています。参考にする場合はご自身の判断で、安全に気をつけて進めてくださいね。万が一にトラブルが起きても責任は負えませんので、ご了承ください。
車中泊のはじめかた

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